不動産売買の仲介手数料無料はなぜ実現できる?仕組みと注意点、おすすめ不動産会社3選も紹介
不動産売買において大きなコストとなる仲介手数料。その負担を0円にできる「仲介手数料無料」のサービスが近年注目を集めています。不動産取引における仲介手数料は売買価格の3%+6万円(税別)が上限と法律で定められており、数十万円から数百万円にもなる重要な費用です。
本記事では仲介手数料無料サービスが実現できる仕組みや選び方のポイント、利用する際の注意点などを詳しく解説します。
仲介手数料無料の不動産会社はなぜ成立する?その仕組みを解説
仲介手数料無料の不動産会社が成立する理由は、従来の仲介業のビジネスモデルを見直し、収益構造を変革しているからです。
通常の不動産会社は売主・買主の両方から仲介手数料を受け取ることで利益を得ています。一方、仲介手数料無料の会社は以下のような方法で収益を確保しています。
- 片手仲介(売主もしくは買主の一方からのみ手数料を受け取る)に特化
- 広告収入やアフィリエイト収入などの別収入源の確保
- 物件数を増やし回転率を上げることでの利益確保
- 自社物件の販売や買取再販に注力
とくに多いのが売主からのみ手数料を受け取るという片手仲介に特化するモデルです。買主側の手数料を無料にすることで集客力を高め、取引数を増やすことで全体の収益を確保しています。
また、ITの活用によるコスト削減や業務効率化も、仲介手数料無料を実現する大きな要因となっています。
仲介手数料無料の不動産会社を選ぶポイント①:実質的なコスト削減効果を確認する
仲介手数料無料をうたっていても、実質的な総コストを確認することが重要です。名目上は仲介手数料が無料でも、他の費用が上乗せされているケースがあります。
仲介手数料以外にも不動産取引では様々な費用が発生します。以下のような費用が適正な価格かどうか確認しましょう。
- 諸経費や事務手数料の金額
- 契約書の印紙代や登記費用
- ローン事務手数料
- 引っ越しの補助金額
また「仲介手数料無料」と広告していても、条件付きの場合もあります。例えば「自社物件のみ」「特定エリアのみ」「特定期間のみ」「キャンペーン対象物件のみ」などの制限があることも。
契約前にこれらの条件をしっかり確認し、費用削減効果を把握することが大切です。
仲介手数料無料の不動産会社を選ぶポイント②:サービス範囲とサポート内容をチェック
仲介手数料無料の会社を選ぶ際は、提供されるサービスの範囲と質をしっかり確認しましょう。コスト削減のために重要なサポートが省略されていないか注意が必要です。
チェックすべき主なサービスには以下のようなものがあります。
- 物件紹介・内見のサポート体制
- 価格交渉の代行
- 契約書類の準備
- 住宅ローンの相談対応
- 引き渡しまでのアフターフォロー
- トラブル発生時の対応方針
とくに初めての不動産購入では、専門的なアドバイスや丁寧な説明が必要です。仲介手数料無料を理由にサービスの質が低下していないか、実際の利用者の評判も参考にしましょう。
また、担当者の対応や物件紹介の熱心さ、質問への回答スピードなども重要な判断材料となります。
仲介手数料無料の不動産会社を選ぶポイント③:対応エリアと物件数を確認
仲介手数料無料のサービスは、対応エリアや取扱物件に制限がある場合もあります。希望するエリアや物件が提供範囲に含まれているか確認しましょう。
以下のようなポイントを確認してください。
- 自分の希望エリアが対応範囲内か
- レインズ(不動産流通機構)など他社物件の紹介が可能か
- 取扱物件の種類(新築・中古・一戸建て・マンションなど)
- 紹介可能な物件数
とくに地方や特定のエリアでは、対応していない地域も多いため注意が必要です。また、仲介手数料無料をうたっていても、実際の取扱物件数が少なければ選択肢が限られてしまいます。
複数の不動産会社に相談して、より多くの物件情報を集めることをおすすめします。
仲介手数料無料の不動産会社を選ぶポイント④:顧客満足度と口コミ評価を調査
実際にサービスを利用した人の評価を確認することも重要です。仲介手数料が無料でも、肝心のサービス品質が低ければ意味がありません。
口コミや評判を調査する際のポイントは以下の通りです。
- Googleマップや口コミサイトでの総合評価
- SNSでの評判や実際の利用体験談
- 具体的なサービス内容に関する口コミ
- ネガティブな評価の内容と頻度
- 会社の対応や改善への取り組み
とくに複数のサイトで一貫して高評価を得ている会社や、ネガティブな口コミに対して丁寧に対応している会社は信頼性が高いと言えます。また、知人や友人で利用経験がある人がいれば、リアルな体験談を聞くのも効果的です。
仲介手数料無料の不動産会社を選ぶポイント⑤:追加サービスの有無を比較
仲介手数料無料の不動産会社でも、付加価値となる追加サービスを提供しているケースがあります。こうした特典やサービスも比較検討材料にしましょう。
チェックしたい追加サービスの例は以下の通りです。
- 住宅ローンの無料相談や金融機関の紹介
- 住宅診断サービス
- リフォーム・リノベーションの提案や優待
- 引っ越し業者の紹介や割引
- 不用品処分や清掃サービス
- アフターフォローの充実度
これらの追加サービスが無料、または割引価格で利用できれば、総合的なコスト削減につながります。とくに初めての住宅購入では、様々な手続きやサービスが必要になるため、こうした付加価値も重要な選定ポイントとなります。
それでは、実際におすすめの仲介手数料無料の不動産会社を3社ピックアップします。各社の特徴やサービス内容を詳しく見ていきましょう。
おすすめの仲介手数料無料の不動産会社
イエフリ
イエフリは、不動産購入時の仲介手数料を最大無料にできる不動産仲介サービスです。
通常の不動産取引では高額な仲介手数料がかかりますが、イエフリは広告費削減や業界経験の長いスタッフのみの採用により、コストカットを実現しています。
特徴として、新築一戸建ての90.1%が仲介手数料無料で取引されているという実績があります。また価格交渉にも強く、売出しから時間が経っている物件や周辺エリアの相場を熟知した宅建士が交渉に臨むため、仲介手数料だけでなく物件価格も抑えることができるのが大きな魅力です。
どの不動産サイトに掲載されている物件でも対応可能です。
公式サイト:不動産仲介手数料無料機構公式サイト|イエフリ
スターフォレスト
スターフォレストは、中古マンションや一戸建て、土地などの不動産購入時の仲介手数料を最大無料にできるサービスです。
業界歴10年以上の経験豊富なスタッフのみで構成された少数精鋭のチームが対応し、無駄な広告費や営業マンの人件費を削減することで低コスト経営を実現しています。
とくに中古マンションではリノベーション済のものや、一戸建てでは新築分譲・リフォーム済物件などで仲介手数料無料の対象となる物件が多くあります。また価格交渉にも自信があり、売主の状況把握や周辺エリアの相場を熟知したスタッフが適切な交渉を行うため、仲介手数料だけでなく物件価格も抑えることが可能です。
どの不動産サイトに掲載されている物件でも対応可能です。
公式サイト:不動産(中古マンション・一戸建て・土地)の仲介手数料無料 スターフォレスト 公式サイト
REDS
REDSは、不動産購入時の仲介手数料を最大無料にできる不動産仲介サービスです。全てのスタッフが宅建士の資格を持ち、多くは上級資格の宅建マイスター認定者という高い専門性を誇ります。
不動産の知識と経験が豊富なスタッフのみの運営により人件費を30%削減し、路面店舗や紙の広告など販促費を50%抑えることで、サービスの品質を下げずに利用者への還元を実現しています。例えば5,000万円の物件購入では最大171.6万円もお得になるケースも。
宅建士による物件探しから住宅ローン手続き、リフォームまでワンストップでサポートするため、不動産購入の様々な不安やお悩みを解決できるのが特徴です。
公式サイト:【仲介手数料が最大無料】不動産の購入・売却なら『正直不動産』監修のREDS | 不動産流通システム
まとめ
不動産売買の仲介手数料無料サービスは、片手仲介や業務効率化によって実現しています。利用する際は実質的なコスト削減効果、サービス範囲、対応エリア、口コミ評価をしっかり確認しましょう。
また、住宅ローン相談や住宅診断などの付加価値サービスの有無も比較検討することで、より満足度の高い不動産取引ができます。
あなたに最適な仲介手数料無料の不動産会社を見つけて、賢く物件購入を進めてみませんか?
この記事を監修した人

株式会社ユナイテッドリバーズ 代表取締役 沢辺敦志(さわべあつし)
千葉県出身。自身の自宅購入時に、不動産仲介会社に不満を持ったことをきっかけに不動産売買仲介業を開業する。
自身の苦い経験から、受付・接客業務に特にこだわってチームづくりを心がけてサービス運営している。
趣味は料理、二児の父。
【保有資格】宅地建物取引士、FP他